第13章 日常生活と非日常世界との間に横たわる壁
(121~126)
文責 並木 克敏
mikenekobusu バーチャル気功道場
気を考える (121) この二つの懐疑説のうち「気功=プラシーボ効果・暗
示」説を主張する傍観者と, 気功鍛錬を日課としている実践者の間には
「知っている事」と「できる事」とは別に, もう一つの越えがたい壁がある。
それは, 誰もが体験したことのない非日常生活との間の壁である。
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気を考える (122) 格言すれば, 誰もが日々経験している日常生活と, 誰
もが体験したことのない非日常生活との間には, 野坂昭如流(黒の舟歌)
に云えば, 深くて暗い川があるのだ。過去の経験に照らして理解できる事
柄と, 体験してみなければ分からない未知の世界がある。
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気を考える (123) 日常生活の世界と非日常生活の世界というと, ITを駆
使したバーチャル空間での体験を想像するかも知れないが, ここには両
者の間に横たわる壁などは存在しない。そこに身体を運べばいいだけで
ある。ところが, 超え難い壁は私たちの身近なところに存在しているので
ある。
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気を考える (124) 色盲にもいろいなタイプがあるらしいが, 私の友人に
全色盲の人がいる。彼の網膜には, この世のすべてがモノクロに映って
いると云う。そんなわけで, 風景などの話しているとき, どうにも通じない
ことがある。彼が見えている世界と, 私が見ている風景とでは違うのだ。
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気を考える (125) 「食」をテーマとしたテレビ番組を見ていて,進行役を
務めるレポターと,私たち視聴者との間には,埋めがたい溝があることを
感じてしまう。マイクを片手にレポーターが, 屋台に並ぶB級グルメを食
して, これは「うま~い」と言っても, 私の口の中には何もないのだ。
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気を考える (126) カエルの肉を食べて,鶏肉と似ていると言えば,視聴
者とて想像できないことはない。しかしながら,レポーターでさえ今まで
口にしたことのない味を, 茶の間にいる視聴者に伝えることは不可能で
ある。経験している人と, それを見ているだけの人との間に横たわる溝
である。
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■私の趣味の世界■
すまい&町並み 今昔物語
「第一章東京下町風景への旅」
「第二章同潤会アパートへの旅」