第9章 厚労省推奨 一日一万歩のウォーキング健康法
(87)~(97)
文責 並木 克敏
mikenekobusu バーチャル気功道場
気を考える (87) 西洋医学的な健康法で, 能動的なものがあるとすれば, それは運
動である。マラソンやジョギングもあるが, 厚生労働省は, 手軽でリスクの少ないウォ
ーキングを推奨している。一日一万歩のウォーキングは, 肥満, 動脈硬化, 高血圧症
そして骨粗鬆症などのの解消に効果が高いとされている。
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気を考える (88) 厚生労働省が推奨している一日一万歩のウォーキングの根拠
は, 一人一日に摂取するカロリーと, 一日に消費するカロリーの差, つまり供給と
需要のアンバランスから導き出されている。日本人が一日に取るカロリーは, 平均
すると2200Kcalとされているのだが。
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気を考える (89) 日本人が一日に取るカロリーは, 平均すると2200Kcalとされて
いるのに対して, 生命維持に必要な基礎代謝はおよそ1300~1500kcal, それに
加えて日常生活を営むために600~800kcalが消費されるので, 1日当たり100~
300kcal余ってしまうというのである。
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気を考える (90) 100~300kcalというのは, 脂肪に換算するとわずか11~33g
なのであるが, 積もり積もると一ヶ月で110~330g, 恐ろしいことに一年では, 4
~12㎏にもなってしまうのである。一年で10㎏もの体重の増加は, 標準的な体
型の人でもお腹ぽっくりとなるのである。
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気を考える (91) 肥満を避けたいのであれば, 余った100~300kcalのカロリー
を消費する必要に迫られる。平均体重の人が, 1分間歩くと3.3kcal消費される
ので, 11g(100kcal)の脂肪を燃焼したければ, 30分歩ければよいことになる。
同じく33gを燃焼したければ90分なのである。
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気を考える (92) 1分間を100歩のペースで歩くとすれば, 最大で9000歩=90
分となるのだが, 覚えにくいので一日=1万歩としたのである。一日=1万歩
の背景には, 交通機関や便利な器具の発達で, それを享受している現代人
が, 身体を動かさなくなったという事情がある。
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気を考える (93) 「一日=1万歩」説は, 食事の摂取と消費のバランスを崩し
ている人々にとって有効であるが, 腹八分目の食事を実行し,家庭菜園など
で小まめに身体を動かしている者にとっては, 他人事のような話である。シ
ャベルなど人力で土を耕すのは, かなりの重労働であるからだ。
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気を考える (94) 「一日=1万歩」説は, 建設現場の作業員のように, 日々肉
体を酷使している人々にとっては, 無縁というより害を与えかねない存在でも
ある。彼らにとっては, 身体をいたわる休息と睡眠が最大の健康法である。前
提条件が変われば, 対処法もまた変わるというものである。
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気を考える (95) 「一日=1万歩」のウォーキングを, 家事労働のみで代替さ
せることは難しい。洗濯機や掃除機, 炊飯器や冷蔵庫などの電化製品が整い
始めた1960年代以前の家事に戻ることはできない。板敷きの長い廊下を雑巾が
けしているのは, いまや仏教の修行僧だけである。
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気を考える (96) 「一日=1万歩」のウォーキングという健康法は, もともと家事
労働などで消費できていたカロリーが, 現代文明の恩恵もあって, 消費し切れ
なくなったという事情から生み出されてきた。ということは,西洋医学的なこの健
康法は,日常生活の延長上にあるごく平凡な方法でしかない。
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気を考える (97) 西洋医学的な健康法が目指すものは,十分な睡眠・バランス
のよい食事・適度な運動, そしてストレス解消であるが,どれも日常生活の範囲
に留まっており,私も当たり前のこととして実行している。西洋医学には, このほ
かに免疫力を高める特殊な鍛錬の方法がないのである。
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